資産運用の必要性。これからの時代に欠かせない、資産形成のキホン。




「超低金利時代」と謳われている現代、預貯金をしているだけではお金は減りこそしないものの、殖やすことは難しくなってしまいました。

「貯蓄から投資(資産形成)へ」という言葉を見かける機会も多いのではないでしょうか。
これからの時代を生き抜くために、資産運用は欠かせないものになりつつあります。

とはいえ、現金でのやりとりとは違い、最初から最後まで自分の目でお金の流れを把握することができない資産運用は果たして本当に安全なのか?と思ってしまう節があるのも事実です。

「資産運用はリスクが高くて危険そうなイメージがある」という人も多いと思います。
だからと言って何もしないまま諦めてしまうのは、非常にもったいないことなのです。

というわけで、今回は「資産運用はなぜ必要か」についてお話ししていこうと思います。

資産運用とは?

資産運用とは、端的な表現で言い換えるならば「資産を守りながら増やしていくこと」です。

具体的にどういうものがあるかというと、預貯金投資です。

これらをひっくるめて「資産運用」と呼びます。
厳密な定義の違いやリスクの差はあれど、資産運用という大きな括りの中に預貯金や投資があると考えていいと思います。

資産運用をするための、ハードルが高いものばかりではない!

「預貯金は出来るけど、やっぱり投資はハードルが高そう・・・」と思った方もいるのではないでしょうか。
確かに株式投資やFXはハードルが高く、ハイリスクハイリターンであることがほとんどです。

ですが、投資信託はややハードルが低めなのが特長です。
NISAやつみたてNISAなど、少額から始められて、運用の判断は専門家が行う、というものがあります。

NISA/iDeCoがを全10話で学べる連載記事!

「貯蓄」ではなく「資産形成」をした方がいい理由

2001年、小泉内閣が「貯蓄から投資へ」というスローガンを打ち出しました。

現在ではそのスローガンが少し変わり、「貯蓄から資産形成へ」というフレーズでよく使われるようになっています。

単に貯蓄を投資していくばかりではなく、収入があるうちに一部は貯蓄へ、他の一部は投資へ回し、個人の金融資産を増やしていこうという、投資へのアプローチの変化が起きたからです。

それではなぜ、貯蓄をするだけではなく資産形成をていったほうがいいのでしょうか。

その理由は主にふたつ挙げられます。

1、現代は「超低金利時代」だから

現在の20代〜30代の若い世代からすれば「本当に?」と耳を疑ってしまいかねないのですが、かつて日本にも「高金利時代」がありました。

日本の経済が右肩上がりになっていた1960年代〜1990年代前半までの、バブル期を含めた高度経済成長期の金利は特に高金利だったのです。

どのくらいの金利がついていたのか、簡単にご紹介すると。

普通預金の金利

  • 高度経済成長時代の過去最高の普通預金の金利は、1974年時点で3.0%(平均:2%)
  • 現在(2019年4月現在)の普通預金の金利は、0.001%〜0.150%

最も高い金利がついていた頃の普通預金の金利は、現在の最も低い金利と比べて約3000倍だったことがわかります。

定期預金の金利

  • 過去最高の定期預金の金利は、1991年の5.0%
  • 現在(2019年4月現在)の定期預金の金利は、0.020%〜0.2%

定期預金に関しても、250倍も違うことがわかりました。


これらのことからどういう答えが導き出されるかというと、「超低金利時代の今、積極的にお金を動かしていかなければ増えることはない」ということです。

銀行などにお金を預け、大切に保管して温めつづけることは、安全性の面からいえば確実な方法といえます。

しかしそれだけではもう不十分なのかもしれません。ある程度のリスクを負ってでも、しっかりリターン(利益)を得ていくことが、これからの時代を生き抜いていくために必要なことなのです。

2、高齢化社会が加速し続ける今、資産運用は味方につけていくべき手段だから

65歳以上の人口が全人口の7%を超える社会を「高齢化社会」、14%を超える社会を「高齢社会」、さらに21%を超えると「超高齢化社会」と呼びます。

日本では2007年の時点ですでに超高齢化社会となっています。
そらくこの先、まだどの国も経験したことのない「超高齢化社会の先」がやってきます。

そうなると、若年層の負担が今よりももっと重いものになっていきます。

日本の年金制度は基本として、現役世代から集めた掛け金を年金世代に渡す、世代間の支えあう仕組みになっています。

少子高齢化の加速とともに、年金を受給することのできる年齢が引き上げられつつある中で、若年層の負担は増していくばかりです。

そうなると、年金だけで老後の生活費を全て賄うのはどんどん難しくなっていきくため、自分で自分自身の老後の面倒をみる勢いで資産を作り上げておかなければいけません。

そのため、資産運用(主に投資など)は、今後を生きていくにあたって大きな味方となってくれるものなのです。

年金制度について10話で学べる漫画連載記事!

資産運用を始める前に注意すべきこと

まずは仕組みをしっかりと理解しましょう。

金融商品によっては見落としがちな「手数料」によって、お金が目減りしていってしまうものもあります。

特に投資信託においては勧められるままに購入するのではなく、運用手数料である「信託報酬」と運用成績とがきちんと見合っているのかをしっかり見極めてください。

資産運用はあくまで自己判断と自己責任で!

お金はもはや、「使わなければ増えない」時代になりつつあります。

やみくもに支出を抑え、我慢を繰り返すだけでは、お金は減りこそしないものの増えることもないのです。

「お金が減らないように守る」という考えかたから、「増やすためにどうしていくか」という考えかたにシフトし、未来のお金を形成していきましょう。

とはいえ、資産運用は何でもかんでもやればやっただけ良くなるというものではありません。
自分の生活資金を確保しながら、あくまで自己判断と自己責任で行うことが大切です。

まとめ

「資産運用」と固い言葉で表現されると、どうしても気後れしてしまいますよね。

ですが、もう少しシンプルに考えてみれば、資産運用とは「少し未来の自分への投資」なのです。

お金は正しく使えば増えるもの。「価格」ではなく「価値」で物事を捉えられるようになれば、「本当の投資」ができるようになっていきます。

お金を使えば使うほど好循環を生み出せるような資産運用ができるよう、未来の自分のためにも、今、ほんの少しの勇気を出して資産運用に踏み出してみるのもいいのではないでしょうか。