外債とは?日本国債との違いとメリット・デメリットを解説

預金だけでなく投資にも力を入れていこうと思ったとき、さまざまな金融商品を目にするかと思います。海外国債も投資先のひとつです。

海外国債は、日本国債とよく比較されますが、何が違うのでしょうか。この記事では、海外国債の特徴とメリット・デメリットを解説します。投資先選びの参考にしてみてください。

海外国債・通称「外債」とは

外国債券は、外債とも言われます。

外債とは、発行体・発行地・通貨のいずれかが外国の債券のことです。外債とよく比較される国債は、日本が発行する債券のことを言います。

外債は、広義では、海外の国や政府などが発行する公共債や、国際機関の発行する国際機関債、法人などが発行する民間債のことを指します。狭義では、日本国外の政府などが発行する海外国債に絞って「外債」と言うこともあります。

この記事では、主に「外債=海外国債」という捉え方で特徴を紹介します。

外債のメリット

外債を持つメリットは次の2つです。

  • 利回りが良い
  • 分散投資になる

利回りが良い

外債を保有するメリットの1つは、利回りが良いことです。例えば、外債と対する個人向け国債の変動10年は、2021年3月10日時点で表面利回り0.09%※です。

表面利回りだけでも、国債の利回りは決して良いとは言えないでしょう。しかも、日本では低金利が継続しているため、国債の利回りも低い状態が続いています。

一方、海外は日本ほど低金利ではありません。購入する国の債券によって利回りは変動しますが、国債よりも利回りが良いものが多いです。

利回りが良いということは、償還時に受け取れる額も多いということ。利回りだけで見れば、国債よりも外債に投資した方がリターンは得やすいです。

※出典:「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(財務省)(https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/)

分散投資になる

国内預金や国債など、ひとつの国にのみ資産を集中させると、資産はその国の経済や政情に大きく影響を受けます。

国内での預金や国債の保有は比較的安全と考えられがちですが、リスクが少なからずあることも忘れてはなりません。

経済が悪化すれば、国債が期限どおりに償還されないリスクもゼロではありませんし、預金に関しては金融機関の破綻も考えられます。ひとつの国に資産を集中させると、それが自分が住んでいる国だとしても、何かあったときに大きな影響を受けることになるのです。

その点、国内資産のほかに外債を持てば、日本経済などとは連動しない資産を所有することになります。国際分散投資ができるため、ひとつの国の経済や政情の影響を直に受けるリスクを軽減できます。

外債のデメリット

一方、外債を持つことにはデメリットもあります。

  • カントリーリスクがある
  • 為替リスクがある

カントリーリスクがある

カントリーリスクとは、外債の発行体である国特有のリスクです。

資産は、その国の経済や政情に影響を受けると説明しましたが、クーデターなどのある政情の不安定な国は、日本と比較してさらにそのリスクが高まります。

カントリーリスクにより、外債そのものの価値が下がること、売却時に投資分を回収できなくなる可能性があることは頭に入れておく必要があるでしょう。

為替リスクがある

異なる二国間の通貨の交換比率を、外国為替相場と言います。為替相場は、日々変動するものです。ある日を起点に、円高(もう一方の通貨に対して円の価値が高い)になることもあれば、円安になることもあります。

外債を持つときは、外国為替相場による為替リスクにも気を付けなければなりません。

特に、償還時に円で受け取る場合は、償還時の為替相場に償還額(受け取る額)が大きく左右されることになります。償還時の外貨から円への交換は円高だと不利になりますので、為替相場によっては損することもあります。

為替リスクを避けるために、円ではなく外貨で受け取る方法も可能です。円安に振れていても、円高になったタイミングで償還された外貨を円に交換すれば、リスクを軽減できます。

いずれにしても、外債を保有する場合は、償還時の受け取り方もよく考えて保有する必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
外債には、国債とは異なるメリットを享受することができます。

一方で、利回りだけに注目し、カントリーリスクや為替リスクを無視して外債を選ぶと、失敗することもあります。

海外国債を投資先として検討する際は、保有するリスクもしっかり考えることが大切です。リスク分散やリスク回避のためにも、外債はもちろん、ほかの投資手段も検討してみましょう。

スポンサーリンク