国債とは?メリットとデメリット、購入方法を解説

この記事の監修

三保 秀人(みほ ひでと)

三保 秀人(みほ ひでと) ファイナンシャルプランナー

FP事務所ワールドパートナーズ
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定) プライベートバンカー 宅地建物取引士 住宅ローンアドバイザー 相続診断士(日本証券アナリスト協会認定) (財団法人 不動産適正取引推進機構認定)(財団法人 住宅支援協会認定)(社団法人 相続診断協会認定)

新卒で不動産会社に勤務し、不動産投資・住宅ローンについて学ぶ。 その後大手総合保険代理店へ転職。2014年に独立系FP事務所を設立。2019年現在、コンサルティング実施世帯は1,500組以上にのぼる。
趣味は写真を撮ること・野球観戦。

「貯金だけでは不十分だと聞くけれど、資産運用を始める勇気が出ない」そんな人におすすめなのが、元本割れのリスクをできるだけ負わずにお金を増やすことができる「国債」です。

国債は国が発行する債券なので、元本割れのリスクがほとんどありません。リスクが低い分リターンも多くはありませんが、資産運用初心者には人には手を出しやすい金融商品だと言えます。

この記事では、国債の特徴とメリットやデメリット、購入の流れを解説します。

そもそも債券とは?

債券とは、国や企業などが事業に必要な資金を投資家から借り入れるために発行する有価証券のこと。わかりやすく言うと、発行体が「投資家からお金を借りました」ということを証明するための借用証書のようなものです。

国が発行する債券は「国債」、会社が発行する債券は「社債」といったように、発行体によって呼び方が変わります。

「国債」とは

国債とは、国が発行する債券のことです。個人向け国債と新窓販国債があり、新窓販国債は個人だけでなく法人も購入することができます。

国債のメリット

国債には、以下のメリットがあります。

  • 銀行預金よりも高金利
  • 元本割れのリスクが低い
  • 少額から購入できる
  • 国が発行しているから安心
  • 毎月発行されている(年12回)

銀行預金よりも高金利

国債は、低リスク金融商品でありながら銀行預金よりも高い金利を得ることができます。近年の銀行預金の金利は年間0.001%程度であることが多いですが、国債は最低0.05%の年利が保証されているため、有利です。

元本割れのリスクが低い

銀行預金の場合、口座を開設している金融機関が破綻すると預金は1000万円までしか保証されません。しかし、国債は口座を開設した金融機関が破綻しても権利は保護され、元本や利子の配当を受けることができます。

国債は、絶対に元本割れがないと考えてよいのでしょうか?

日本という国が破綻(デフォルト)しない限りは元本割れがありません。

少額から購入できる

国債は、1万円から購入することができます。貯金感覚で無理なく始めることができるのは、国債のメリットのひとつです。

国が発行しているから安心

国債の発行元は「日本国政府」です。「どんな企業よりも破綻の可能性が低い」という考え方もできるので、安心して所有することができます。様々な金融商品がありますが、日本の政府が直接発行しているものは国債だけです。

毎月(年12回)発行されている

個人向け国債は毎月募集と発行を行っているため、好きなタイミングで始めることができます。

国債のデメリット

高い利回りが期待できない

国債の一番のデメリットは、高い利回りが期待できないことです。2021年3月時点での金利は0.05%と、ゼロではありませんが資産運用目的で購入するには物足りないかもしれません。

購入後1年は換金できない

国債は、購入後1年経たないと換金できません。急にお金が必要になっても換金することができないため、必ず余剰資金で購入するようにしましょう。

また、満期を迎える前に換金すると「中途解約調整額」が差し引かれます。融通が利く金融商品ではないことを覚えておいてください。

国債の購入方法

国債を購入できる場所

国債は、以下に示すほとんどの金融機関で購入できます(括弧内は東京の例です)。

  • 証券会社(SBI証券など52証券)
  • 都市銀行(みずほ銀行など5銀行)
  • 地方銀行(きらぼし銀行など52銀行)
  • 信託銀行(三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行)
  • 第二地方銀行(東日本銀行など22銀行)
  • 農業行動組合(東京みらい農業協同組合など14組合)
  • 東京都信用農業協同組合連合会
  • 信用組合(東京消防信用組合など7組合)
  • 信用金庫(城南信用金庫など26金庫)
  • 労働金庫(中央労働金庫)
  • ゆうちょ銀行

国債購入の流れ

以下に示す順序で国債を購入できます。

  • 近くの国際取扱金融機関をチェック
  • 本人確認証(運転免許証など)、マイナンバーの確認できる書類、印紙、印鑑を用意
  • 選んだ金融機関で口座を開設
  • 国債購入申し込み

新規発行の個人向け国債は、その期間中額面金額100円につき100円で購入できます。
既に発行された国債(既発債)は、毎日価格が変動し金融機関等によって価格が異なることがあります。

国債購入には、手数料はかかりません。
1年以上経過すると解約(途中換金)できますが、中途換金調整額が手数料として差し引かれます。

中途換金調整額は、直近2回分の税引き前利子に0.79685を乗じた金額です。
税金を除いた実際に受け取った利息額ですので、途中解約(換金)しても元本割れは発生しません。

国債を選ぶメリットは、元本割れがない・安い価格から購入できる・国が発行していることの他にどんなメリットがありますか?

上記のインフレ対策に加えて、証券会社によっては「何百万円以上購入すると1万円キャッシュバック!」というキャンペーンをやっているところもありますので、金利+αの効果が得られるでしょう。

個人向け国債はどんな人におすすめ?

国債にも種類がありますが、個人が購入できるのは「個人向け国債」です。

個人向け国債は、発行時に償還期限と利率が決まっています。そのため、償還期限まで定期的に利息を受け取りつつ、償還期限を迎えたら元本である発行時の金額(額面価格)を受け取ることになります。

国が元本と利子の支払いを保証しているので安全性が高く、預金よりも有利だと言えるでしょう。

しかし現在の国債の金利はとても低いため、資産運用目的というよりは、ある程度まとまった資産を、少額の利息を受け取りながら安全に保管する目的で利用するのがおすすめです。

個人向け国債は、どんな人が購入することが多いですか?

「資産運用は怖いけれど、定期預金の金利では物足りない」という方が購入されるケースが多いですね。

では個人向け国債は、どんな人に向いているのでしょうか。

変動金利型10年国債でしたら、将来物価が上昇した時に金利が上がりますので「株式・外貨・不動産等のインフレ資産は怖いけどインフレ対策がしたい!」という方に向いていると言えるでしょう。

まとめ

国債は元本割れがしない、1万円から購入できる、国が発行するものだから安心、などといったメリットがあります。

デメリットとしては、国債の場合大きな値上がりは期待できません。

また、現在低金利状況が続いているため、定期預金よりは金利は高いですが、それでも利息は少ないため、収益性は低いです。

メリット・デメリットそれぞれの特徴を理解したうえで購入しましょう。

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