株主優待とは?優待の内容や受けられるタイミングを解説します

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株主になると、会社から「感謝の気持ち」が贈られます。これが「株主優待」です。株主優待の内容は、自社の製品から優待券や食券等、会社によって様々なものがあります。

この記事では、この株主優待の仕組みについて説明します。

株主優待とはどんなもの?

株主優待とは「企業が株主に対して自社のサービスや商品などを贈ること」です。株主優待を行うのは任意ですが、個人株主を増やすために有効であることから多くの株式会社が導入しています。

企業には「できるだけ長期にわたって株式を保有してほしい」という思惑があるため、株式を長期保持している株主への優待内容を豪華にするという施策を行っている企業もあります。

株主優待を取り入れてない会社もあるのですか?

はい。株主優待はすべての会社が取り入れているわけではなく、2019年2月末現在、株主優待制度を導入する銘柄は1571。上場銘柄数に占める割合は37.1%だと言われています。

株主優待の内容

株主優待の内容は会社によって様々です。

  • お米
  • カタログギフト
  • 優待食事券
  • 優待チケット
  • 自社商品の優待割引券 など

例えば、ディズニーリゾートを展開している(株)オリエンタルランドは「東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーのどちらかで利用可能な1デーパスポート」を株主優待としています。

また、マヨネーズでおなじみのキユーピー(株)では「マヨネーズをはじめとした自社製品の食品詰め合わせ」を株主優待としています。

他にも、多くの企業が魅力的な株主優待を用意していますので、ぜひ自分の欲しい優待を見つけてください。

株主優待で受け取れる商品券や優待券のような金券は、配当金とは異なるのでしょうか?

はい。配当金とは異なるものです。

配当金は出資した金額(株数)に応じて変わりますが、優待は企業によってもらえる基準が様々です。

株主優待を受けるためには

株主優待を行っている会社の株式を購入する

まず、株主優待を行っている会社の中から魅力的に感じる企業を選び、株式を購入します。

会社によって優待を受けられる最低投資金額が異なるため、株式初心者の方には「最低投資金額が5~6万円以下で、配当と優待利回りの高い銘柄」がおすすめです。

権利付き最終日までに株式を購入する

どの株式を購入するか決めたら、その株式を権利付き最終日までに購入し、翌日までその株式を保有する必要があります。

銘柄によって、株主優待を受けるのに必要な株数は異なりますので、事前によく確認して購入しましょう。

「権利付き最終日」とは

権利付き最終日とは、株主優待の権利が発生する最終日です。この日までに株式を購入して翌日(権利落ち日)まで株式を持っていれば、株主優待を受けることができます。

権利付き最終日は、株主の権利が確定する「権利確定日」の3営業日前になります。

また、株主優待を受けるために、権利付き最終日を狙って駆け込みで株式を購入する人も多いです。そのため、権利付き最終日が近づくにつれて株価が上昇する可能性があります

これを利用して、権利付き最終日が過ぎて株価が下落したタイミングで株式を購入すると、株主優待を受けるタイミングは先延ばしになりますが、株式をお得に購入できることになります。

株主優待を受け取る

株主優待の商品は基本的に自宅に届きます。しかし、権利確定日になってすぐに株主優待の商品が送られることはなく、しばらく経った頃に送られてきます。

いつ届くかの目安などは、それぞれの会社がホームページ等で公表している場合がありますので、確認してみるとよいでしょう。

株式を持っていればいつでも好きな時に受け取ることが可能なのでしょうか?

いいえ、優待に必要な株数を権利付き最終日までに購入し翌日まで保有する必要があります。

そのため、優待に必要な株数をもっておく必要があります。

株主優待目的で投資する際の注意点

お得な商品や優待券等を受けられる株主優待ですが、損をしないためのポイントがありますので、注意点について解説します。

権利確定日直前の購入は損する可能性がある

株主優待を受けられる株式購入の期日である権利付き最終日ですが、権利確定日に近い日であればあるほど、損をしてしまう可能性が高くなります

これは、人気のある株式の場合、多くの人が株主優待を受けるために株式を購入するため、権利確定日に向かって株価が上昇します。しかし、権利付き最終日の翌日には株価は大きく下落する傾向がありますので、株主優待をもらえても損失が大きくなってしまいます。

株式は、権利確定日の2~3ヶ月前くらいに余裕をもって購入するとよいでしょう

株主優待の最低取得株数を確認する

株主優待をの受け取りに必要な株数は、会社によって異なります。また、同じ株式の銘柄でも、保有株数によってもらえる優待の数や種類が異なる場合がありますので、株主優待を受けたい場合には、保有株数が少なくて優待を受けられなかったという損をしないように、株主優待の最低取得株数をチェックする必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。株主優待の仕組みや注意点について説明いたしました。株主優待の種類は会社によって異なりますので、好みの商品を優待で提供してくれる会社を探しましょう。

株式投資は、株主優待や配当金を受け取れるという点では得の多い資産運用ですが、株価の変動から予測して利益になるように株式の売買をしなければなりません。

初心者の方は焦らず、自分に合ったペースで株式投資を始めるとよいでしょう。

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