株式投資の「配当金」とは?金額の算出方法や受け取れる条件を解説

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株式投資で得られる「配当金」とは?

株式投資における「配当金」とは、株主に還元される利益のことです。

しかし、配当金は必ずもらえるわけではありません。企業の業績次第では「利益が生まれなかったため株主への配当金が支払えない」という事態もありえます。

また、ベンチャー企業などの中には「利益は出ているが、配当金を出さずに設備投資などに回して次のビジネスにつなげる」というところもあります。株式投資で配当金をもらうためには、その企業が配当を出しているかどうかを確認する必要があるのです。

投資初心者がいきなり株式を購入しても良いものですか?

生活に支障がない範囲内の資金・チャートの見方やテクニカル分析の方法など正しい知識を身につける…など、資金や性格、投資に使える時間などを考慮して自分に合った投資スタイルを見つけることから始められれば、投資信託同様少額からも購入できます。なので、株式から始めても問題ありません。

配当金の算出方法

配当金を算出したい場合は、配当利回を計算します。配当利回りとは、購入した株価に対して1年間でどれだけの配当を受けることができるかを表す指標です。

配当利回りは、このような式で表されます。

配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷現在の株価

配当利回りが高いほど、同じ投資額で大きい利益が見込めます。

なお、2019年の平均配当利回りは2.08~2.36%となっており、預貯金利と比べるとかなり高めで、高配当銘柄のものでは、配当利回りが5~6%になるものもあります。配当金を目的に投資するなら、平均配当利回りより高い銘柄を狙いたいところです。

配当利回りは、業績好調で配当金が増えれば高くなりますが、業績悪化により株価が下がっただけの場合も高くなります。配当利回りとともに、業績のチェックも忘れずに行いましょう。

また、何年も連続して配当金を増やしている会社の株にも注目しましょう。続けて増配できるということは、毎年利益が伸びていて業績が安定している会社と言えるからです。

配当金を受け取れる条件

配当金をもらうには、決算日の3営業日前に株を持っている必要があります。

配当金を出す時期や回数は企業によって異なるものの、日本では年に1~2回もらえるケースが一般的です(年一回のところだと決算月である3月の末日・年二回だと、年度末の3月と中間決済月(9月)。
なお、配当金をもらうには、決算日の3営業日前に株を持っている必要があります。

例えば、決算日が2020/03/31(火)であった場合、3営業日前の2020/03/26(木)までに株を買っていれば、配当金がもらえます(土日は除いてカウントします)。この日を権利付き最終日といいます。

権利付き最終日に株を持っていれば、翌日の2020/03/27に株を売っても配当金はもらえます。権利付き最終日当日に株を買っても配当金がもらえることにはなりますが、権利付き最終日に向け株価が上昇する傾向があるため、権利付き最終日の2週間前くらいまでに買っておくと良いです。

配当をもらう権利を得たら、決算日から約2か月で配当金を受け取れます。

株式会社であればどの企業の株式を購入しても配当金を得られるのでしょうか?

株式を購入されても配当金は必ず貰えるものではありません。配当金と呼ばれているものは株主に分配される現金配当のことです。一般的に、会社の利益状況によって配当金の有無・増減が決まります。ただし、会社によっては利益があっても配当金を支払わない場合や利益がなくとも支払われる場合があります。

配当金にかかる税金

上場株式等の配当金は、20.315%(所得税15%+復興特別所得税+住民税5%)が源泉徴収された上で支払われます。この20.315%の源泉徴収税のみにする方法を申告不要制度といいます。

別途確定申告をしなければ申告不要制度を選択したものとして納税が完結しますが、確定申告を行う課税方式を選択することもできます。確定申告を行う課税方式には「総合課税」と「申告分離課税」があります。

総合課税の場合

「総合課税」は累進課税に基づいて他の所得と合わせて計算する方法で、他の所得と合算されるので利益が出れば出るほど税率が上がるため、それに比例して税金は高くなります。

申告分離課税の場合

「申告分離課税」は、他の所得と分けて計算する方法で、配当金で赤字が出ても他の所得での黒字と相殺して計算する損益通算という仕組みがあるため、損失が出てしまった場合はこちらの方法を選択すると良いです。

配当金の受け取り方法

配当金は、自身が取引している証券会社から手続きをすれば、銀行口座または証券口座で受け取ることができます。

保有している株数に応じて、証券会社の口座に入金される株式数比例配分方式、保有するすべての銘柄の配当金を指定した銀行口座で受け取る登録配当金受領口座方式、銘柄ごとに指定した口座に振り込まれる個別銘柄指定方式があります。

配当金を受け取る口座で受け取る以外の方法で、自宅に送られてきた配当金領収書を郵便局または銀行に持っていき直接配当金を受け取る配当金受領証方式もあります。

少額で株式を購入して高額な配当金を獲得したい場合、何に注目して株式を購入すればよいでしょうか?

配当利回り」という指標が目安となります。ただし、今後の減配リスクを低減するために、「配当性向」という利益の何%を配当に回すかという指標併せてチェックする必要があります。高めの配当性向の場合は危険なサインですので、避けた方が無難です。

日本の配当利回りの傾向は良いといえますか?

よく比較されるアメリカと比べた場合、良いとは言えないのが現状です。配当性向・ROEなどを見て「やはりアメリカが」という意見は多いとは思います。ですがROEが低いということは、言い換えると「まだ資本効率を向上させたり株主還元したりする余力が残っている」とも考えられますので、今後に期待したいところでもあります。

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