「金利、利率はどう違うの?」分かりやすく解説します!

この記事の監修

石井 治彦(いしい はるひこ)

石井 治彦(いしい はるひこ) ファイナンシャルプランナー

新光FPサービス
教育プラン診断士 ライフプランナー FP技能士 住宅ローンアドバイザー 外国運輸金融健康保険組合元理事 外国運輸金融健康保険組合年金基金運用元委員

資産形成、資産運用、教育関連を得手として活躍している。
趣味は犬の散歩(健康管理もかねて)・料理(祖父、父、兄がプロ)。

「金利」や「利率」、「利息」や「利子」似たような言葉ですが、それぞれの意味をきちんと理解できているでしょうか?

結論から言うと「金利」と「利率」、「利息」と「利子」はそれぞれ似たような意味です。

ただし、使う場面や使用者の立場によって適切な言葉が変わってきます。

それぞれの違いを理解し、金融商品の内容をきちんと把握できるようになりましょう。

利息と利子

まずは「利息」と「利子」の違いを解説します。

「利息」と「利子」は、どちらも「お金を貸し借りする際、その対価として支払われる金額」と言う意味です。

どちらも同じ事柄を指し示している言葉ではあるのですが。

  • お金を借りた場合に支払う金額を「利子」
  • お金を貸した場合に受け取る金額を「利息」

と使い分けている場合があります。

【例1】急を要して友人に1万円を借りた場合

自分がお金を借りた側なので「友人に1万円を借りていたので、3千円の利子をつけて返した。」と言うことができます。

【例2】友人に頼まれて1万円を貸した場合

お金を貸したのは自分なので「友人に1万円を貸したら、3千円の利息がついて返ってきた。」と言うことができます。

いずれの場合も「利息」と「利子」は、パーセンテージではなく金額を示す言葉です

利息は必ずしも自分の利益になるものですか?

その通りです。ただし、金融商品を扱う場合は、利息以外の要素(為替や期間)も考慮に入れて利益を換算しなくてはなりません。

金利と利率

「金利」と「利率」は「お金を貸し借りする際、その対価として支払われる金額の割合」を指します。

【例】金融機関から100万円を年間利率3パーセントで借り入れる場合

年利の説明

「利子」と「利息」は支払われる金額を指していましたが、「金利」と「利率」は元金に対する追加支払金の割合を指します。

100万円を年利3パーセントで借り入れた場合、1年間に付く利息は3万円です。

金利は1年単位で計算することが通常であるため、「年ごとに生まれる金利」という意味で「年利」という言葉が使われます。

金利を見るときに気をつけた方がいいポイントなどはありますか?

金利そのものは単純に数値が高いほど有利ですが、例えば「外貨建て預金」等の金融商品はその条件、例えば「期間」「為替手数料」などを注意深く確認することが重要です。

「金利」は割合「金利収入」は金額

「金利」は追加支払金を割り出すためのパーセンテージを指し示す言葉ですが、「金利収入」という表記になると、これは金額=利息と同じような意味になります。

例えば

  • 預金などで「金利3%」と表記されているとき:利率の意味
  • 「毎年3万円の金利収入がある」という表現があったとき:利息の意味

などです。

「金利」と書いてあっても、どういう意味なのかを文脈から判断する必要があります。それぞれの違いを見分けるポイントをまとめました。

パーセント(%)で表記される 金額(円)で表記される
金利=利率 金利=利息、利子

利率が大きく変動することはありますか?

通常、金利はその国の中央銀行や、日本では日銀の関与で変動します。基本的に、大きな金利変動は行わないことが原則となっています。

利回り

不動産投資などでよく見かける「利回り」という言葉についても少しご説明します。

利回りとは、金融商品を複数年運用した場合に得られる利息を、一年あたりの平均額に直した数字です。

もう少しざっくりいうと、

「投資額に対して実際にどのくらいの利益が出たのか?という割合

ということになります。

似ているのですが、利回りは金利や利率、利息や利子とは意味合いが異なってきます。また、利回りはパーセント(%)で表記されます。

利率と利回りの違い

「利率」も「利回り」もパーセント(%)で表記されるため、混乱してしまうかもしれません。覚えるポイントは、

利率(金利)利回り
1年間にかかる利息のこと。   (例:年利1%) ある一定の期間にかかる利息のこと。   (例:年利1%の預金に半年間預けると0.5%)

ということです。

例えば、不動産投資の場合、新築の賃料と築20年の賃料は大きく変わりますよね。なので、10年までの想定利回りは新築時の賃料だけでなく、そのエリアの築20年の物件を参考に20年後の利回りを出します。

3000万円のマンションを購入して、不動産投資をする場合
新築〜2年の家賃が10%
それ以降、2年以降0.5%ずつ利益が落ちていくという想定で20年間賃貸で運用した場合が下の表です。

購入後年数(年)
利益(%)家賃収入(円)
1
10300万
210300万
39.5285万
49270万
58.5255万
68240万
77.5225万
87210万
96.5195万
106180万
115.5165万
125150万
134.5135万
144120万
153.5105万
16390万
172.575万
18260万
191.545万
20130万
家賃収入合計3,185万

当たり前ですが新築物件は綺麗です。しかし、古くなって今よりも家賃収入が下がることを想定せずに購入をしてしまうと、予想していた利回りをだいぶ下回ってしまうこともあります。

しっかりと将来を見据えた投資ができるように、様々なケースを想定して検討しましょう。

金利を有効に活用していくためにはどのようなことに注意すればよいですか?

日本国内でリスクなしの高金利の金融商品は存在いたしません。有利な金利での運用を望まれるのであれば日本以外の国の金融商品に投資してください。

まとめ

「金利」「利率」「利子」「利息」「利回り」の5つを意味ごとに大きく分けると、

  • 利子=利息」(%で表記されるもの)
  • 金利=利率」(金額・円で表記されるもの)
  • 利回り」(%で表記されるもの)

という3つに分類することができます。

それぞれの用語の意味を把握しておけば、自分が何にどう投資していけばよいかをスムーズに決める助けになります。

この機会にしっかり理解して、自分に合った投資・資産運用をしていきましょう!

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