生活費の平均額と一般的な内訳は?節約の基本的な考え方

この記事の監修

五十畑 任史(いがはた ただし)

五十畑 任史(いがはた ただし) ファイナンシャルプランナー

株式会社FEA静岡支店
【経歴・資格】トータル・ライフ・コンサルタント/FP技能士/ドルコスト平均法協会 会員

【得意分野】資産形成・家計管理・老後の生活設計/年金不足問題の解決アドバイス【趣味】サックス・ウオーキング・ゴルフ

節約を始めるには、まずは生活費の平均や節約しやすいポイントを把握することが大切です。

生活費の内訳やかかる費用は世帯の構成人数や地域によっても異なりますが、参考として平均を知っておくことには意味があります。

この記事では生活費の平均額と一般的な内訳を解説します。また、節約を始めるにあたって知っておきたい基本的な考え方も解説していきます。是非参考にしてみて下さい。

二人以上世帯の生活費の平均は31.3万円

公益財団法人「生命保険文化センター」の2017年の資料によると、2人以上の勤労者世帯の生活費(平均消費支出)の全国平均は「313,100円」となっています。

2人以上の世帯が対象の調査なので、2人暮らし世帯の平均生活費はもう少し低いでしょうし、世帯構成人数が多い世帯の生活費はこの数値よりも高くなります。

もちろん生活の環境によって違いが出てきますので、参考として捉えて下さい。そして、自分に当てはめてみて、どこに節約できる要素があるか考えてみてください。

地域別生活費

地域別生活費の平均を下表に示します(単位千円)。
全国平均は約31.3万円となっています。

全国的に共通して言えるのは、生活費に占める食費の割合はとても高いということです。

その他の項目では、家賃相場が高い関東では住居費の占める割合が高く、季節によって冷暖房を沢山使う必要がある北海道では光熱費がかさむなど、地域ごとに違いがあります。

支出全国北海道関東近畿九州
食料74.670.179.375.567.5
住居18.518.521.017.318.1
光熱・水道21.226.420.720.419.6
家具等用品11.010.111.610.511.0
被覆・履物13.212.414.714.012.5
保険医療11.511.012.411.111.3
交通・通信49.645.049.844.354.5
教育19.114.224.421.114.4
教養娯楽30.526.035.230.727.0
その他63.967.563.656.369.7
合計313.1301.3332.6301.3305.5

年代別生活費

年代別生活費の平均を下表に示します(単位千円)。

世帯主の年齢別に生活費をみると、年齢が上がるにつれて上昇し、50歳代をピークに減少しています。

これまでは多くの会社で勤続するほど給与が高くなる仕組みになっていたため、ここに示すような生活費の増減傾向になっていました。しかし、結婚の高年齢化や働き方の多様化により、生活費のピークは世帯ごとに変わってきています。

支出〜20代30代40代50代60代70代〜
食料51.765.377.278.278.176.7
住居33.721.816.117.517.820.4
光熱・水道15.118.121.222.922.524.0
家具等用品7.69.510.312.012.513.4
被覆・履物9.412.114.814.211.48.7
保険医療10.09.910.012.614.014.9
交通・通信32.343.049.956.851.031.7
教育4.512.629.526.51.90.1
教養娯楽20.526.334.730.630.125.9
その他44.941.456.086.570.464.7
合計229.8259.8319.6357.7309280.5

節約の基本的な考え方

ライフプランによって将来的に必要になる金額が見えてくると「節約しなくてはいけない」という意識が生まれます。しかし、なんでも節約すれば良いというわけではありません。

生活費を見つめ直してはいるのですが、自分が使いすぎているのかどうか、判断がつきません。

生活費の支出はできるだけ無理のない範囲で節約し、収入のうちの何割かを将来の資金つくりのために貯蓄しましょう。

たとえば、生活費の支出が収入のどのくらいの割合であれば安全圏といえるのでしょうか?

このぐらい、という具体的な数字はありませんが、少しでも貯蓄ができていれば安全圏といえます。

まずは少しずつでも収入の中から貯蓄に回すことを目標に、無理のない範囲で節約を始めるのが成功のコツです。

生活費の中には、節約しやすいポイントとコントロールがむずかしい部分があります。節約を成功させるための考え方は次の3つです。

  • 生活を楽しむ費用は無理して節約しない
  • 努力しないで節約できるところはないか考える
  • 習慣にできそうな節約方法を見つける

生活を圧迫しない程度の節約とは、どんなものが挙げられますか?

大きな努力を要さず、まず初めにできることとしては、ネット費用やスマホ費用の節約がお勧めです。

節約しやすい生活費

節約しやすいのは、次のような費用です。

  • コンビニや自動販売機での購入(飲料水やタバコなど)
  • 外食、交際・会食
  • 旅行・趣味
  • ファッション

しかし、節約しすぎると生活が楽しくなくなり、辛くなってしまったり、結局節約が長続きしなくなってしまいます。

無理のない範囲でルールを決めることや、元々直したかった生活習慣(禁煙やダイエットなど)があれば、節約とセットにして取り組んでみるのがおすすめです。

管理困難な生活費

管理困難な生活費は管理できないのではなく、節約するには手続きが必要な費用で、日常生活で意識しないで使っている費用です(日々の努力では節約しにくい費用)。

これらには、以下に示すような費用があります。

  • 税金
  • ネット費用
  • 保険料
  • 会費
  • 自家用車費用
  • 水道・光熱費など

これらの費用は生活の質を落とさないで、努力なしに節約を継続できます。

税金

脱税は犯罪ですが、合法的に税金を減らす(節税)方法があります。
節税の方法については、別の記事で紹介しています。

ネット費用

大きな費用に、スマホ費用があります。スマホ機器代が高額になりましたが、通信費とのセット割で高額化が抑えられていました。

しかし、総務省の指示でスマホの機器代と通信費の分離が始まりました。この方策により、仮想移動体通信業者(MVMO)の格安スマホが増えると予想されています。

iPhoneなど今使用しているスマホを、格安スマホ業者に変えると、大きく節約可能です(解約2年縛りの違約金も1,000円ぐらいになります)。

保険料

保険料が安く保障の手厚い定期保険(死亡保険)は、家族のいる家庭には必須と言えますが、必要な保険金額・保障内容が変われば保険を見直すと大きな節約になります。

会費

スポーツジム会費、アマゾンなどの会員制サービス年会費、雑誌などの購読料、有料クレジットカードの年会費など、必要性を考え少数に絞るなどすると節約になります。

自家用車費用

自家用車は、税金・燃料費・保険料・駐車場代など多くの費用がかかります。
趣味・楽しみ・必要性などによりますが、カー・シェアやレンタカー利用に変えると大きな節約になります。

水道・光熱費

光熱費の使用を減らすというよりは、東京電力などの既存電力会社から新電力会社に変えることで料金を節約することができます(ガスも可能ですが水道は別です)。

契約会社を変える以外に、必要量に見合った容量契約(電気のアンペア容量など)に変えると、料金の節約が可能です。

節約をうまく続けていく方法として、家計簿をつけること以外には何があるのでしょうか?

節約をうまく続けるのに家計簿はおすすめですが、固定費での節約ができるようになると、家計簿に頼らなくても節約ができるようになります。

まとめ

コンビニ・外食・ファッション・趣味などの節約は切り詰めるとストレスにもつながり生活の質を大きく下げる可能性があるため、初めて節約をするのにお勧めはしません。

またそれらを管理するにしても毎週や毎月どれだけ使っているか家計簿などをつけて、見える化している状態でないと、節約の効果も実感できませんし、節約を続けるモチベーションにもつながりにくいです。

そのため、初心者におすすめなのが、先述でも紹介した、いわゆる「固定費」の部分を見直すことです。

特にネット代・スマホ代は一番テコ入れがしやすいので、それから始めても良いと思います。

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