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理想の貯金額としてよく挙げられる目安が「収入の2割」です。
しかし、なぜ「収入の2割」が理想的だとされているのでしょうか。
この記事では「貯金は収入の2割」と言われる理由を解説し、その人の収入レベルに合った貯金の方法をご紹介していきます。
なぜ貯金は収入の2割と言われるのか
「収入の2割を貯金すべきである」と提唱したのは、アメリカの政治家エリザベス・ウォーレンです。
ウォーレンは「50-30-20のルール」といって、収入の50%を生活費に充て、30%を好きなことに使い、20%を貯金していくことで安定して家計管理を行うことができると考えました。
最近「老後2000万円問題」という言葉が話題になりましたが、40年かけて老後資金2000万円を貯金していくと仮定すると、毎月最低でも4万2000円を貯金に回す必要が出てきます。
収入が20万円であれば毎月4万円程度貯金できることになりますから「収入の2割を貯金しましょう」というのは、たしかに理にかなっていると言えます。
「2割貯金」は最終目的ではない
とはいえ、毎月4万2000円を40年間貯金するのは難しいかもしれません。
たとえば、年齢を重ねるに連れて給料が上がっても、結婚したり子供ができたりすると、毎月の支出は増えます。
また、他人の結婚式や葬式などのライフイベントなど、一時的に出費が多くなってしまうこともありますよね。
貯金の目的は安心して生活をしていくためですから、貯金額はライフステージに応じて柔軟に変えていく必要があります。
やむを得ない支出が多くて2割貯金が難しければ、できる範囲で少額でも毎月貯金をしていきましょう。
一方、今現在収入に余裕がある場合は、先のことを見越して少し多めに貯金しておくのがおすすめです。
2割が難しいなら1割でも、0.5割でもいい
例えば、給料が25万円の場合、収入の2割は「5万円」です。
しかし「いきなり毎月5万円貯金するのは厳しいかも…」という人は、2万円でも良いので毎月貯金してみてください。
初めのうちは、貯金を習慣化することが大切です。
例えば体を鍛えようと、いきなり「毎日腕立て伏せを100回やる」決めても、すぐに挫折してしまいますよね。
それよりも、「10回で良いので毎日続ける」「習慣になってきたら回数を増やす」というように、続けるための工夫をしましょう。
1年間貯金を続けられたら、美味しいものを食べたり、少し贅沢をしたり、ご褒美を設定するとさらに貯金のモチベーションになります。
収入の2割を貯金に回すためにできること
収入を増やす
現在は、国も積極的に副業を勧めています。
休日など、空いている時間を副業に回して収入をアップしましょう。
副業を選ぶポイントとしては、自分が「やりたいこと」を選ぶのではなく「できること」を選ぶことです。
例えば、本業でデザイナーをしているなら、そのままデザインを副業にすれば効率よく収入を稼げます。
最近では、副業や隙間時間を活用してのアルバイトを斡旋してくれるマッチングアプリやサイトもあり、自分に合った副業を探しやすくなっています。
ただし、副業を許可していない会社も存在するので、注意が必要です。
支出を見直す
毎月の収支を見直して、貯金に回せるお金をねん出することも大切です。
スマホやパソコンの通信費、光熱費等を一度見直してみましょう。
スマホ料金でしたら、大手キャリアから格安スマホに変えるだけで、毎月の支出を5,000円以上節約することが可能です。
また、電気・ガス料金はひとつの会社に一本化することで、毎月の支出を節約できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、貯金は2割が理想と言われる理由を解説してきました。
貯蓄額に余裕が出てきたら、投資を始めてみるのもオススメです。
銀行口座にただお金を寝かせておくよりも、お金を育てて効率的に資産を増やすことができます。