みんなどのくらい貯めてるの?世帯・年代別に平均貯蓄額をまとめました。




この記事の監修

手塚 亜図夢(てづか あとむ)

手塚 亜図夢(てづか あとむ) ファイナンシャルプランナー

株式会社 スマイル ファイナンシャルプランナー・マネージャー
トータル・ライフ・コンサルタント(TLC)生命保険協会認定FP 2017年~ Professional Agent(プロフェッショナル・エージェント)認定 2017年~ 業界世界最高基準:MDRT会員 認定

大学卒業後、神奈川県のディーラー(国内メーカー)に入社。
その後、株式会社スマイルに入社。
生命保険のコンサルティング ・ 資産形成の個別相談などを主な仕事としている。
趣味は野球・登山・車/バイク。

「将来のために貯蓄をしなければいけない…」「何かあった時のために貯蓄しなければ…」と考えている人は多いと思います。

しかし、貯蓄のことなんて普段は聞けないですし、どれくらい貯まっているのが平均的なのかわからない人がほとんどだと思います。

貯蓄の平均額といっても、単身世帯(一人暮らし)か二人以上世帯(夫婦など)なのか・年代(年齢)によっても異なってくるので、なおさら分からなくなってしまいますよね。

そこで今回は、金融広報中央委員会が平成30年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに平均貯蓄額を世帯と年代別に紹介していきます。

出典:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成30年調査結果

出典:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果

世帯別・年代別の平均貯蓄額は?

単身世帯と二人以上世帯の1年の貯蓄平均を年齢別にして表にまとめました。

年代 単身世帯 二人以上世帯
20代 1,833万 252万
30代 497万 1,009万
40代 4,228万 1,207万
50代 1,710万 2,104万
60代 2,872万 2,486万

単身世帯の20代30代の数値が大きいのは、極端に大きい数値があるため、平均値を底上げしています。二人以上の世帯の数値はよりリアルと言ってよいでしょう。

貯蓄額年代が上がるにつれて貯蓄額は上がっていきます。これは、収入と貯蓄が密接に関係していることが考えられます。

また、単身世帯の方が二人以上世帯よりも貯蓄額が多いとわかります。

二人以上世帯となると、子育てなどで失費してしまうので貯蓄に回すお金が減ってしまうのだと思われます。一見、二人以上の方が労働している人数も多いので貯蓄額も多くなると思われがちですが、実際は違うようです。

次に、もう少し詳しく貯蓄額を見ていきましょう。

年代別に収入と世帯の種類に分け、平均と中央値をまとめましたので、より詳しく自分に合った貯蓄の平均が見て取れます。

焦らずと思いつつも、他の人の貯金額を聞くと焦ってしまいます。自分の目標金額はどのように設定すれば良いのでしょうか?

収入の金額や、お金を使いたい事は人それぞれです。
貯金額が多い人に刺激を受けるのは良いですが、「人生100年時代」・・・焦る必要はありません。
日常生活資金も確保しながら、ご自身最大限の貯金額の設定をしていきましょう。

20代

  • 単身世帯の平均・・・1,833万
  • 二人以上世帯の平均・・・252万

単身

年収平均中央値
収入なし14万0
300万未満52万0
300~500万未満158万75万
500~750万未満528万278万
750~1,000万11,078万11,078万
1,000~1,200万1,000万1,000万
1,200万~00

二人以上世帯

年収平均中央値
300万未満85万15万
300~500万未満283万229万
500~750万未満393万308万
750~1,000万未満51万51万
1,000~1,200万未満350万350万
1,200万以上350万350万

750万以上の総数は4人と非常に少ないため、平均値・中央値に大きく影響しています。

20代は働き始めということで、収入も少なく、貯蓄額も少ない傾向にあるようです。特に二人以上世帯は収入が少ないうえ、子育てなどの費用もかかることから貯蓄額の平均は単身世帯の約2分の1となっています。

30代

  • 単身世帯の平均・・・497万
  • 二人以上世帯の平均・・・1,009万

単身

年収平均中央値
収入なし48万0
300万未満118万1万
300~500万未満506万200万
500~750万未満749万250万
750~1,000万未満477万200万
1,000~1,200万未満667万1,000万
1,200万以上915万915万

二人以上世帯

年収平均中央値
収入なし00
300万未満235万210万
300~500万未満443万350万
500~750万未満670万510万
750~1,000万未満940万560万
1,000~1,200万未満3,239万1,380万
1,200万以上1,537万1,369万

30代には大抵の人が人生において、重要な転機を迎える人が多いかと思います。それは、結婚や出産、転職だったりと様々です。

結婚や出産、子育てなどではもちろんお金がかかりますし、転職で収入額が変動する人もいます。30代から先を見据え貯蓄をしていく方が多いように見えます。

40代

  • 単身世帯の平均・・・4,228 万
  • 二人以上世帯の平均・・・1,207万

単身

年収平均中央値
収入なし198万0
300万未満173万0
300~500万未満458万100万
500~750万未満1,602万800万
750~1,000万未満2,663万2,650万
1,000~1,200万未満4,000万52万
1,200万以上20,500万20,500万

二人以上世帯

年収平均中央値
収入なし
300万未満261万26万
300~500万未満617万407万
500~750万未満934万649万
750~1,000万未満1,417万1,308万
1,000~1,200万未満1,852万1,500万
1,200万以上3,369万2,400万

まだまだ働き盛りの年代ではありますが、二人以上世帯の平均は単身世帯の約3分の1となっており、二人以上世帯の場合、30代とあまり変わらない貯蓄額になっています。

その背景として、住宅ローンや子供が成長し教育費などにお金がかかってしまい、貯蓄額が大きく増えない。というものがあげられます。

単身世帯は順調に貯蓄を増やしている状態なので、貯蓄が多い人・少ない人との格差が広がる年代になっています。

50代

  • 単身世帯の平均・・・1,710万
  • 二人以上世帯の平均・・・2,104万

単身

年収平均中央値
収入なし935万0
300万未満516万0
300~500万未満1,088万200万
500~750万未満2,118万1,100万
750~1,000万未満2,269万1,400万
1,000~1,200万未満4,977万5,380万
1,200万以上65万65万

二人以上世帯

年収平均中央値
収入なし4,300万4,300万
300万未満521万50万
300~500万未満935万400万
500~750万未満1,563万1,000万
750~1,000万未満1,883万1,500万
1,000~1,200万未満1,804万1,700万
1,200万以上3,723万2,831万

40代と比較して貯蓄額の平均値が増えました。

これは、子供がより成長して手がかからないまでになったことが大きく関係しています。その結果、経済的余裕も出てくるので老後を見据えて子供にかかったお金の分も巻き返す勢いで、貯蓄に一層力を入れるようになっているのだと思われます。

子供のいる世帯は老後の面倒を見てもらえる可能性があって多少安心はあるものの、単身世帯は老後の面倒を見てくれる人がいないため、より一層貯蓄に力を入れているようです。

60代

  • 単身世帯の平均・・・2,872万
  • 二人以上世帯の平均・・・2,487万

単身

年収平均中央値
収入なし565万100万
300万未満1,186万300万
300~500万未満2,348万1,400万
500~750万未満4,345万2,200万
750~1,000万未満5,265万2,600万
1,000~1,200万未満5,000万5,000万
1,200万以上1,400万0

二人以上世帯

年収平均中央値
収入なし700400万
300万未満1,337万460万
300~500万未満1,620万1,081万
500~750万未満2,479万1,500万
750~1,000万未満2,431万1,200万
1,000~1,200万未満3,140万1,800万
1,200万以上5,695万3,270万

貯蓄額が最も多い年代となっています。それには、住宅ローンの完済や退職金が影響しています。

65歳以上は定年を迎え、貯蓄を切り崩して生活をはじめ、徐々に貯蓄額が減っていく家計もあります。しかし、近年では65歳で定年を迎えても、本人が希望すれば再雇用をしてくれる企業が増えてきているため、貯蓄額がまだ増える家計もあます。そのため、貯蓄額の格差が激しくなっているようです。

中央値と平均額

平均はわかると思いますが、「データの総和をデータの個数で割った値のこと」を言います。

対して、中央値とは「データを小さい順、または大きい順に並べて真ん中に来る値のこと」を言います。

なぜ、平均だけではなく中央値も記載したかと言うと、平均の場合には極端な値が平均に影響してしまうからです。

例えば

人名ABCDE
貯蓄額800万500万900万6000万1200万

というデータがあるとします。このデータの平均を出すと…

(800万+500万+900万+6000万+1200万)÷5人=1880万

となります。そうすると、1880万という平均を超えられているのはDさんだけとなってしまいます。平均だけを見ている分には違和感を感じないかもしれませんが、こうやってデータを見てしまうと、参考にするうえで違和感が出てしまうかと思います。

平均だけでは極端な値に左右されてしまうので、もう一つの判断材料として、中央値を採用しているわけです。

ちなみに先ほどの例の中央値は、

500万<800万<900万<1200万<6000万

と、小さい順に並べ直し、その真ん中の値が中央値となるので、900万が中央値となります。

中央値と平均額、どっちを基準にすればいい?

先ほど、平均のデメリットと中央値について説明しました。

結局のところ、どちらを基準にして判断したらいいのかと混乱してしまっているのではないでしょうか。

答えは簡単、両方見て判断をするべきです。

貯蓄額の平均と中央値では、大きな差があるのがわかると思います。大きな差があるということは、極端な額を貯蓄している人がいるということになります。
20代の平均貯蓄額が良い例です。

年収平均中央値
収入なし14万0
300万未満52万0
300~500万未満158万75万
500~750万未満528万278万
750~1,000万11,078万11,078万
1,000~1,200万1,000万1,000万
1,200万~00

平均と中央値の差が大きくなっている場合、中央値のほうが実態に近いと言えるでしょう。

しかし、すべてが中央値のものを参考にすればいいという訳ではありません。極端な額を貯蓄している人がいるとは言え、貯蓄しているのは事実です。

その額の貯蓄が可能だということは、自分も同じ額を貯蓄できる可能性があるということがわかります。そうすると、自分の貯蓄額や貯蓄方法(節約など)を考え直すいい機会にもなるので平均の値も見るべきです。

中央値だけをみて、貯蓄額が低いと安心してはいないですか?中央値だけをみて安心していても、その貯蓄額が自分の生活水準にあった貯蓄額かどうかはわからないので注意しましょう。

結局どれだけ貯めればいいの?

たくさんのデータをお見せしましたが、結局どれだけお金を貯めたらいいのかわからない。と言う人もいるかと思います。

手短に言うと、「月収の手取り10%を最低でも毎月貯蓄する」「貯蓄額は単身世帯1,000~3,000万以上・二人以上世帯は3,000~5,000万以上」をできるのが良いと言われています。

月収の手取り10%を毎月貯蓄できれば、大学を卒業して就職し、22歳から毎月手取りの10%を貯蓄し続け、65歳の定年までで、月収の516ヶ月分を貯蓄できることになります。

さらに、ボーナスからもいくらか貯蓄に回せられれば、目標金額までの道のりを早められます。貯蓄は早くからコツコツ貯めていくのが大事になります。

生活水準は、人それぞれ違ってくるので、みんなが同じ額の貯蓄で満足のいく生活は送れません。そうすると、目標金額も人それぞれ違ってきてしまいます。

目標金額を決める際には、現時点での生活水準で月いくらかかっているのか帳簿を付けるのがオススメです。ひと月の帳簿ができれば、単純ではありますが100歳まで生きた場合の必要な費用の計算ができます。また、病気をしてしまったなどの不安要素へは、平均寿命から100歳までの多めに見積もって余った予算が役立ちます。

また、少子高齢化により年金制度の状況が悪化している問題もあり、年金を頼りにし過ぎる老後は危険だと考えてる人が増えてきています。

結局のところ、貯蓄額はその人の生活水準によって目標貯蓄額が変わってきてしまうので、自分で決めるしかありません。あくまでも目安として、参考にしていただければと思います。

これまで貯金してこなかった場合、年間貯蓄額の目標は多めに設定した方が良いですか?

例えば年収1,000万円の人と年収400万円の人では、目標にできる金額も当然変わりますよね。
なので、今までに貯金を頑張ったことが無いという方は、まずは収入の2割程度を貯蓄に回す事を目標にしてみましょう!

貯蓄は一箇所にまとめて行う形で良いのでしょうか?

まとめる必要はありません。商品の特性や、貯蓄する目的に合わせて最適な貯蓄方法を選択していきましょう!

まとめ

自分の当てはまる貯蓄額をみてどう思いましたか?多かったですか?少なかったですか?多くの方が、早いうちから貯蓄していかなければならないと感じたと思います。

しかし、焦る必要はなくコツコツと少量でも確実に貯蓄をしていくことが大事です。

会社に入社し定年まであっという間です。独身のままなのか、結婚して所帯を持つのかで生活水準も貯蓄も変わってきます。

そこで、まずは自分のひと月の帳簿を付けてみることから始めてみてるのはいかがですか。

貯蓄をするにも目標が決まらなければモチベーションも上がりません。帳簿を付けて自分の生活を客観的に見られれば、収入・貯蓄・生活費のバランスを取りつつ、有意義な老後を過ごす第一歩になるのではないでしょうか。