夫のお小遣いは月収の5~10%が理想!適正額の算出方法を解説

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家計をやりくりしていると、1円でも多く節約したいという気持ちが出てくるのが正直なところ。
これ以上何を切り詰めたらいいの?と悩んでしまったとき、まず思い浮かぶのがお小遣いという人もきっと多いのではないでしょうか。

「夫のお小遣いもできれば切り詰めたいけど、周りの人のお小遣いが一体どれくらいなのかわからない。」

「入ってくる分は増えないのに、出ていく分はどんどん増えていく・・・。」

「そもそも、うちのお小遣いの金額って多いの?少ないの?」

夫に毎月どのくらいお小遣いを渡せばいいのかお悩みの方へ、今回は「家計で考える夫へのお小遣い」についてご紹介します。

ちなみに、旦那と奥さんのどちらが家計を管理していることが多いですか??体感の割合も教えてください。

奥様が9:1ぐらいで圧倒的に多いです。旦那様の場合、個人営業者系の人は自分で管理してる場合があります。

夫のお小遣いの理想は月収の5~10%

夫のお小遣いの理想は「月の手取り収入の5~10%」です。例えば「月の手取りが30万円なら夫のお小遣いは3万円」ということになります。

ただし、適正なお小遣いの金額は、夫婦の仕事や家計の状況によって変わってきます。お小遣いの金額を決める際は、お互いに納得できる金額を話し合うことが大切です。

適切に毎月貯蓄する場合も、手取りの1割程度が理想です。

夫のお小遣いの平均は「3〜4万円

新生銀行が20〜50代の会社員男女2,700人を対象に調査した「2023 年会社員のお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣い平均額は「4万557円(前年比1,915円増)」です。2010 年以降、初の40,000 円台となっています。

自身の家庭のお小遣い額と比べて「意外に多いな」と感じるかもしれません。しかし、この調査結果は、大学生以上の子供がいる家庭のサラリーマンや未婚のサラリーマンのお小遣い額も全て含まれた平均の値ですので、年齢、子供の有無、妻の就業状況などで金額は変わってきます。

実際に「未婚」の場合は4万7,484円であるのに対して「既婚」の場合は、以下のようにお小遣い額に大きな差が生じています。

既婚・子どもなし(共働き)4万0,437円
既婚・子どもあり(共働き)3万6,772円
既婚・子どもあり(配偶者は主婦・無職)2万9,260円
既婚・子どもなし(配偶者は主婦・無職)2万7,102円

さらに詳しく見ると、子どもの年齢によってもお小遣い額に大きな開きがあることがわかります。

最もお小遣いが少なかったのは、中高生と大学生がいる世帯で2万6,370円でした。

反対に大学生のみの世帯は5万2,337円と、男性会社員全体の平均額を大きく超えています。

全国平均で4万円より3万円前後と聞きます。都市部か地方かでも多少格差があると思いますよ。

参考:【年代別】お小遣いの平均額

参考までに、年代別の男性お小遣い平均額も見てみましょう。

20代男性会社員のお小遣い平均額

20代男性会社員のお小遣い額は「4万6,453円」です。

結婚していても子どもはまだおらず、住宅ローンなども組んでいない人も多いため、それぞれ自由に使える金額が大きいと考えられます。

30代男性会社員のお小遣い平均額

30代男性会社員のお小遣い額は「3万7,178円」です。

家庭と子供を持ち、養育費やローン、保険料などのためにお小遣いを削る傾向にあります。

40代男性会社員のお小遣い平均額

40代男性会社員のお小遣い額は「4万801円」です。

30代とほぼ同額という結果になっています。

50代男性会社員のお小遣い平均額

50代男性会社員のお小遣い額は3万7,911円」です。

子供が自立し、かける費用や項目そのものが減るため、お小遣いの額が上がっていることがわかります。

30代、40代は会社組織の中でも中堅に差し掛かり、いわゆる「働き盛り」と呼ばれる世代になってきます。

後輩社員も年々増え、飲み会の席などでご馳走したり、お会計を多めに出してあげたりする機会が多くなることを考えると、お小遣いの額が月に3万円〜4万円台なのは少し苦々しい現実かもしれません。

夫のお小遣いに含まれるものは?

サラリーマン の多くは、お小遣いを「昼食」に割いています。
新生銀行がとったアンケート結果から、月々のお小遣いの使い道と、それぞれに必要な金額を紹介します。

【月々のお小遣いの使い道と、それぞれに必要な金額】

〇昼飯代
10,383円
〇携帯電話代
7,211円
〇嗜好品代
8,983円
〇飲み代
13,037円
〇趣味
12,246円
〇車・ガソリン代
8,576円
〇身だしなみのための費用
3,678円
〇パソコン関連、通信料
3,414円
〇遊興費
14,263円

また、それぞれの項目について「必要だ」と答えた人のパーセンテージは下記の通り。

  • 昼食代・・・41.1%
  • 携帯電話代・・・27.4%
  • 嗜好品代・・・22.7%
  • 趣味・・・20.7%
  • 車関係・・・18.6% 

昼食代が圧倒的にトップを占めています。

平均昼食代でみるサラリーマン1ヵ月の昼食費

上記結果から、もし家計の見直しをするなら「昼食代」でしょうか。
男性会社員の1日あたりの平均昼食代は、世代別に以下の様な結果になっています。

20代30代40代50代全体平均
684円636円604円574円624円

では、 男性会社員の平均昼食代1日あたり624円という結果をもとに考え、月に21日間の出勤日があり、毎日お弁当にした場合、単純計算で

〇月に21日間の出勤日で毎日弁当にした場合。
単純計算で[624円×21日=13,104円]

弁当を持参する分、食費はかかりますが、毎日624円よりは遥かに抑えられるでしょう。
ただ、どうしても毎日弁当を用意するのは大変といった意見や、営業職で炎天下のもと、弁当を持たせるのは不安で出来ないと意見もあると思います。

その場合は、昼食代をお小遣いとして扱うのではなく食費に含めるといいかもしれません。

昼食を切り詰めて健康に支障をきたしてしまっては、家計ではなく、家庭そのものに悪影響となります。
「百害あって一利なし」にならないよう、費目の振り分けを少し変えてみることで上手にやりくりしていけるといいですね。

家庭に合わせたお小遣い制度をこころがけましょう

共働きと専業主婦の家庭で、お小遣いの制度や考え方の違いはありますか?

あると思います。共働き家庭の方が、お小遣いに対して少し収入に余裕ある場合は、寛容な考えもあるように思えます。

ここで紹介しましたお小遣い額は、あくまで目安の金額。
必ずしも平均に合わせなければならないというわけではありませんし、平均額を理由にお小遣いの額を無理やり設定するのは理想的とも言えません。

何より大切なのは、「月々の収入額」「生活環境」「職場環境」です。
これらを考慮してどこまでをお小遣いとして賄うか?をしっかり話し合って決めることです。

「散髪や身だしなみ(服装)は社会的マナー等の理由で整える必要があるので、生活費から出す」
「タバコやビールは、個人の気分によって必要か不要か決まるので、お小遣いから出す」

日常生活に影響があるかどうかを判断基準にすると分かりやすくなってきます。 お互いの意思疎通を怠れば「毎日頑張って働いている」旦那さんや、「欲しいものがあっても我慢している」奥さん、お互いにストレスが溜まる原因になりかねませ。

せっかくお小遣いを使うなら、気持ちよく自由に使いましょう。
どう生きていくか、どう生きていきたいかを夫婦間でしっかり話し合い、納得できるお小遣いの金額を二人で決めることが大切です。

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