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日々の忙しさに追われ、毎月定期的に貯金を続けることが難しいという人も多いと思います。そんな人にこそ、積立貯金は非常に有効かつとてもオススメの貯金方法です。
積立貯金は、最初に一度全てを設定してしまえば自動でお金を口座から積立貯金口座へ移動して貯蓄してくれる、とても便利な貯蓄方法です。
今回は、そんな「積立貯金」についてご紹介します。
積立貯金とは?
積立貯金とは、毎月決まった金額を貯金していくことです。積立貯金をするための口座を「積立預金口座」といいます。
積立預金口座を作ると、毎月決まった金額を普通口座から積立預金口座に移動してもらえます。一度始めれば放っておいても毎月少しずつ貯蓄を増やしていくことができる、堅実な貯金方法です。
積立預金口座の開設は多くの銀行で受け付けています。最低金額1,000円から、1,000円単位で積立金額を指定できる銀行が多いようです。
積立貯金のメリット
積立貯金のメリットには次のようなものがあります。
- 毎月確実に貯金ができる
- 貯金の目標を達成しやすい
- 複利を得られる
- 元本割れの心配をしなくていい
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
毎月確実に貯金できる
積立貯金の最大のメリットは、なんといっても毎月確実に貯金を増やしていけることです。普通口座から自動で預金口座にお金が移されるので、自分で行う作業はほとんどありません。
引き落とし日を給料日当日や直後にしておけば「貯金に回すお金がなくなってしまった」という事態も避けられます。先取り貯金とも相性のいい方法です。
明確な貯金目標を達成しやすい
「自分の結婚式までに、このくらい貯めたい」「5年で150万円貯金したい」といった、明確な貯金目標がある人にも、積立貯金はおすすめです。
毎月の貯金額を1,000円単位で決めることができるので、目標金額と期限から逆算して、確実に達成できる貯金プランを立てることができます。
普通預金で貯めるよりも高金利で運用できる
積立預金は、普通預金に比べて金利が高めに設定されています。また、複利を得られるため、預金期間が長くなればなるほどお得です。
資産運用の効果はあまり高くありませんが、元本割れの心配がないので、安全に少しでもお得な貯金方法を選びたい人におすすめです。
積立貯金は給料の振込口座がある銀行で行う方が良いのですか?
確かに金利が高い銀行の方がお得に感じますよね。ですが、給与振込の口座ですと資金移動という煩わしさはありません。この資金移動が手間になり途中でやめてしまう方も多いです。
資金移動の振替手数料も同一銀行ならかかりません。銀行金利が低金利ですのでこの振替手数料はかなりの痛手になるでしょう。積立預金を行うのであれば、給与口座のある銀行をお勧め致します。
積立貯金のデメリット
積立預金をするにあたって、注意しておきたいポイントもあります。
- 申し込みが必要
- 税制面での優遇がない
- 運用効果はあまり見込めない
申し込みが必要
積立預金口座の開設には、銀行窓口での申し込みが必要になります。普通預金口座を作る場合と同様に身分証明書や印鑑を用意する必要があるため、最初は少し手間に感じるかもしれません。
ネットバンキングであれば、インターネット上で開設申し込みを完結させることも可能です。
税制面での優遇がない
積立預金で得た利息には、20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+地方税5%)の税率がかかります。
NISAやiDeCoのような税制面での優遇を受けられないことに注意が必要です。
運用効果はあまり見込めない
積立預金の受け取り利子は、普通預金よりは高いですが資産運用の効果としては低めです。積立預金を資産運用のために活用しようと考えているなら、運用効果の高い金融商品を選んだほうが良いでしょう。
積立貯金におすすめの銀行4選
それではここからは、積立貯金におすすめの銀行をご紹介していきます。(情報は2019年6月現在のものです)
金利の高さが魅力の【イオン銀行】
point * 金利の高さが魅力!
イオン銀行は「2018年第14回銀行リテール力調査」で、総合ランキング第1位を獲得しました。
人気の「積立式定期預金」では、満期日を口座開設日の6ヶ月後~5年後の間で選ぶことができ、全期間0.08%という高金利で預金を増やしていくことができます。この利率は、他の銀行と比べてもかなり高いです。
積立式定期預金の最低金額は、月々5,000円~となっています。
途中解約手数料が無料の【オリックス銀行】
point * 途中解約をしても手数料がかからない
実力のあるメガバンクを押さえてイオン銀行と共に好評価なのが、オリックス銀行「eダイレクト預金(インターネット取引専用)」です。
積立貯金は途中解約時の手数料が大きなデメリットとなりますが、オリックス銀行なら途中解約をしても手数料がかかりません。日頃からインターネットで資産運用をしている人は、より便利に活用することができます。
また、他行宛ての振込手数料は月2回まで無料です。3回目以降は1回につき432円(消費税込)がかかるので、注意してくださいね。
満期2週間で金利を得られる【新生銀行】
point * 満期が短く、手軽に始められる
新生銀行は「2017年オリコン日本顧客満足度ランキング」で2年連続で1位を獲得しました。新生銀行の積立貯金にはいくつかの種類があるので、目的によって使い分けることができます。
新生銀行で注目すべきなのは、満期が2週間の短期定期預金プランです。インターネットから申し込んだ場合、0.03%の金利がつきます。
申し込みの最低金額は一口50万円~となっていますが、途中解約でも元本を下回ることはないので安心して利用することができます。
高い利便性が魅力の【ゆうちょ銀行】
point * 利便性の高さが魅力
ゆうちょ銀行は、店舗数が多く、給与口座に指定している人も多いため、利便性の高い銀行です。「自動積立定額貯金」は、通常貯金から自動で積立預金口座にお金を移してもらえるため人気があります。
毎月決まった金額を積み立てていくという使い方はもちろんのこと、通常貯金の残高に応じて上限を設定し、一定額の整数倍まで積み立てていくこともできます。
収入が多い月にたくさん貯蓄に回すことができるので、無理せず最大限の貯蓄を行うことができます。積立期間は、最初の積立日から6年以内です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、積立預金の意味とメリット、注意点やおすすめの銀行をご紹介してきました。
積立預金は、一度設定すれば自動的に貯蓄を増やしていける方法です。運用効果は高くありませんが、少しずつ貯金を始めていきたいと思っている方にはピッタリの方法です。
1,000円などの少額から始めることができるので、この記事を参考にして是非始めてみて下さい。
積立期間はどのように決めれば良いですか?
積立預金は短期的な資金計画に適したものです。具体的には自動車や住宅の購入資金の頭金、海外旅行の準備金が当てはまります。それらの購入目標に合わせた期間を設定されることをお勧め致します。
積立預金がおすすめなのはどのような人ですか?
積立預金は、短期的な預金に適しているものです。貯金が苦手な方にはお勧めです。ですが長期的な預金には低金利の為、向いていません。長期的なスパンでお金を貯めていくには、より金利の高いところでお金を運用することをお勧め致します。