貯金ではなく資産運用しなくてはいけない理由




この記事の監修

庄司 良市(しょうじ りょういち)

庄司 良市(しょうじ りょういち) ファイナンシャルプランナー

株式会社FEA
株式会社FEA 首都圏支社 支社長代理 2019年度MDRT成績資格会員

大学卒業後、新車販売の営業として社会人生活をスタート。27歳の時に某外資系生命保険会社にスカウトされ、保険業界へ転職。34歳からは乗り合い代理店へ活動の場を移した。
現在は個人事業主を中心に、生命保険や損害保険を「戦略的に活用する」という観点から幅広い視野で、保障・積立・資産運用・税務対策の提案を行っている。
ファッションマーケット(カメラマン・ライター・スタイリスト)、
ドクターマーケット、エンターテイメント業界(芸能・映画)などの顧客を主に、「法人」「個人」「生命保険」「損害保険」偏りなく活動を行っている。
趣味はフットサル・旅行。

前回の内容

貯金では資産は増えないのでしょうか?

世間一般に、金額に関わらず銀行へ預金している人は多いと思いますが、国内のメガバンクの普通預金金利は0.001%、定期預金金利は0.01%となっており、数字から見て一目で分かるように、かなり低い金利で設定されています。

これは、例えば100万円を銀行に普通預金していたとしたら、1年で10円の利子しか付かないのです。同じく定期預金でも1年で100円の利子にしかなりません。

つまり、普通預金や定期預金だけで何年貯金したとしても、増える資産は微々たるもので、資産運用を行っているという実感もあまり得られないでしょう。

地道に貯金をし続けていた方が安心できる気がしますが、それでも資産運用をしたほうがいいですか?

よく言われるのは貨幣価値の問題ですね。
物価が上昇すれば現在の貨幣の価値は下がりますので、増やせていないと実質目減りしているのと同じです…
ただ、不安がある状態で資産運用をする必要はないと思いますので、一度FPにご相談してみてください。

現金の価値は変わる

現金の価値

また、100万円とそこに付く利子は元本保証によって、引き出さない限り100万円と利子分が残りますが、その100万円の価値が時間が経っても変わらない訳ではありません。

為替変動や物価変動によって、現時点では100万円で購入できるものが、時間が経つにつれて同じ100万円で購入できる確証はないという「目減り」のリスクがあります。

インフレによって現金の価値は減少すると、貯金で資産を増やそうとしていたのに、現金の価値が下がってしまうと、貯金は増えないということになります。

このように、貯金も一種の資産を増やす方法ではありますが、資産運用としてはあまり効果的ではないといえます。

目的が「お金を貯める」だけであれば、貯金のほうが安全ですか?

『貯めるだけ』であれば、貯金の方が安全です。
ただ先ほどお答えしましたような将来の物価の値動きや、長生きしていくことも視野に入れた中で貯金が『安全』なのかはご判断下さい。

では、目的が「お金を増やす」であれば、投資などある程度リスクがあっても行ったほうがいいのでしょうか?

『増やす』ことが目的なのであれば、現状は投資などを行っていく必要はあると思います。

投資は貯金よりも資産を増やせる

「貯蓄」は「貯金・預金」と「投資」に分類されるとの説明を第2回で説明しましたが、貯金で資産を増やすことができないのならば、投資は貯金に比べて、資産を増やすことができるといえるのでしょうか。

結論から言うと、投資には元本保証がないですが、貯金よりも多くの資産を増やすことが期待できます。投資を資産形成の一環として取り入れることで、貯金ではカバーできなかったインフレ対策にもなります。

それでは、どのような投資による資産運用方法があるのかを説明いたします。

資産運用の種類

資産運用の種類

株式投資

株式投資の株価は毎日変動するので、株の購入時よりも株価が高い時に保持している株を売却すれば、その差分が利益となります。

そして、株主優待を受けられる企業の株を保持していれば、その企業の商品やサービス等を受けることができるというメリットがあります。

さらに、会社の利益の一部が株主に配当されるという配当金の制度があり、利益の大きい会社は配当金も大きいという点があります。

株式の特性としては、景気が良い時には物価が上昇し、各企業の売上が上昇するため、資産の価値が下がらずに済むのです。

外貨

海外には預金金利が高い国があり、金利の高い国で外貨預金をすれば、高金利を得ることができます。

実際に日本国内の経済が落ち込み円安になった場合、日本の通貨より海外の通貨の価値が上昇するため、実質的に資産の目減りのリスクが下がります。

一方で、日本国内の経済が円高になった場合には、海外の通貨の価値が下がることになります。そうすると、高い金利がつくものの、結果として為替変動によってマイナスになってしまうというデメリットもあります。

そうならないためにも、常に世界的な情勢にも注目しておくことが必要でしょう。

現物資産

株や通貨と異なり、金(ゴールド)やプラチナ、不動産等は価値がゼロになる可能性がほぼありません。

これらのものは誰もが価値の高いものと認め、自分の意思やタイミングでお金に換えることができるので、資産の目減りのリスクが低くなります。


以上のように、投資による資産運用は、もちろんメリットだけではなくリスクも少なからずありますが、貯金による資産運用よりも多くの資産を増やすことが可能となります。

まとめ

  • メガバンクの金利はかなり低い
  • 現金の価値は変わるため貯金は資産運用としては効果的ではない
  • 投資は貯金よりも資産を増やせる
  • 資産運用の種類は3つある
  • 投資による資産運用はメリットもデメリットもある